診療メニュー Type of Medical Treatment
美容歯科とは
審美歯科と美容歯科は意味が異なります。違いは治療の目的が異なることです。
審美歯科では
黄ばんだ歯 → 白い歯
欠けた歯 → 整った形の歯
というふうに色や形を 「一般的な基準で修正する=置き替える」 ことが治療のゴールになります。
これに対して、美容歯科は審美歯科のようにセラミックを被せ直しただけで済ますのではなく 患者の固有な要望や現在地の問題点を解決する治療です。
→
患者の希望を現在の口の中でどう実現してゆくかをいっしょに考えながら進む治療です。「オンリーワン・デザイン・セラピー」と呼びます。
ドレスの購入に例えると
審美歯科 は 店頭に陳列してある既製品ドレスを選ぶ と言えます。
それに対し 美容歯科 は オーダーメイドの仕立て です。どう違うのか以下の数例の症例から推察ください。
精密インプラント
インプラントは義歯のように取り外す必要もなく、噛むと沈下することもなく、装着した部位でしっかり咬合支持できますので、現代の咬合治療では第一選択になっています。しかし、そもそも保険治療ではなく、骨内に埋入することから滅菌はとても厳重になるせいで、コストはかなりかかります。
インプラント治療を成功させるには、CT撮影して予め手術計画のシミュレーションを作ることが必要です。
e-max インレイ クラウン
e-maxは現存するセラミック中 最も硬度の高いものです。硬さは、歯のエナメル質の約13倍あります。適応箇所としては前歯と小臼歯になりますが、歯ぎしりや食いしばりの強い方では稀に破折することがあり、こうした事態にはジルコニアへシフトすることもあります。
メリットとして、セラミック特有の透過性を有しているため天然歯に合わせやすい=色が合いやすい ということです。
ジルコニア
口腔内に装着する材料中 最も硬度の高いものです。インレイタイプでエナメル質の3倍 クラウンでは4倍以上の硬さを有しますので、大臼歯やブリッジに活用出ます。ジルコニアはセラミックと異なり光透過性がないため前歯では審美的に問題が生じることが多いため、ジルコニア表面上にセラミックを焼き付けて審美的配慮を行います。
ジルコニアが割れることはめったにありませんので、歯科治療では最も安心して用いることができる素材ですので、当院として最も患者の皆様方へお勧めしているものです。
クリーニング
貴方のお口の中が 冷たいものがしみる 食べモノが歯にはさまる 口臭が気になるお口がネバネバする ようになったら「歯周病を疑う」必要があります。 これがさらに進むと 歯がグラグラする 歯応えのあるものが噛めない 奥歯で噛むと痛い 歯茎が腫れてくる という症状に進んで(悪化して)もしも いきます。 最後は歯がプラプラになって歯が浮いてきて反対側の奥歯でも食べ物が遂に噛むことができなくなって 涙をのんで抜かせていただく ようになるかもしれません。そういうことにならないように今のうちから頑張って予防する、あるいは問題点があれば歯の延命処置を頑張ってやってみることを勧めます。
トータルホワイトニング
当院では 世界最速で最も安全なホワイトニング トータルホワイトニングを臨床で活用しています。
ティオンシステム(GC社)とホームホワイトニングではオパールエッセンスを用い、スピードホワイトニングでは代行輸入したやや濃度の高い3種類の薬剤を用いホワイトニング治療を行っています。
TCH(歯牙接触癖)
歯を失って義歯を装着している方に共通していることがあります。
それは 歯を失った原因です。
それは 「歯の圧下」という現象を伴った 自分の噛み癖で歯を嚙みつぶしてしまった。しかも、歯を喪失したことでやや咬合力は落ちるものの 入れ歯になってもまだ食いしばりをやめない、ことで義歯直下の痛みを生み 義歯を固定する鉤歯を揺さぶりさらに歯の数を減らす傾向にあることです。
どういうことなのか実際の例を出しながら見てゆきましょう。
この患者はクレンチングといい食いしばりが長年続いている方です。下顎の中央部の歯の付け根の位置と両大臼歯部の骨の高さが大きく異なっていて、下顎の喪失部位が顎骨がレントゲン的に大きく凹んでいることがわかります。
ブラキシズム
ブラキシズムは「夜間の歯ぎしり」のことです。最近の睡眠学より睡眠の浅い時間帯(レム睡眠)に現れてくることがわかってきました。
歯ぎしりがあるといろいろな歯の愁訴として症状を呈してきます。
虫歯がなくても、知覚過敏で水に凍みたり歯ブラシを歯に当てるときの痛みが生じることが多くなります。また、レントゲン診査や歯周組織検査で正常であっても歯の痛みを感じたりすることもあります。顎関節症や片頭痛の引き金になることもあります。長期的には、複数の奥歯の隣接部の虫歯を作る原因になていることもあります。継続した強いブラキシズムを放置していると、ひどくなると歯髄壊死や歯根破折を起こし、口腔内に大きなダメージを残すことがあります。
噛み癖
TCH と ブラキシズム は咬合のそれぞれ 縦 と 横 の習慣病でした。
噛み合わせで気をつけたいことがもう一つあります。
それが 噛み癖です。
つまり いつも右ばかりで噛んでいる というふうな片噛みが習慣になっていると 奥歯の過重負担で耐えられているうちは良いのですが、度を超すと歯の疲労を招き 歯根破折などの重大なトラブルを起こし 使えてナンボ だった歯がとても辛い器官に思えてしまうようになるかもしれません。