Docter’s Info

院長挨拶

星川駅前の 審美健康会 山本歯科医院院長の山本達郎です。
私は1986年に卒業後は、母校 東京医科歯科大学歯科病院で補綴科のドクターとして学生教育や外来患者の専門治療に携わっておりました。

当時は、大学に名人とか達人と呼ばれる先輩歯科医師が綺羅星のごとくいらして、松元誠助教授(当時)、後藤忠正講師(ご存命です!)、真鍋顕先生、石幡伸雄先生、安田登講師・・・そうした先輩方の特別な臨床を目の当たりにできたことは今でも私の財産です。この歯科が輝いていた時代は今では語り草です。しかし、こうした巨星たちの多くはすでに世を去り、現代は光学印象やセレックに代表されるCAD/CAMが溢れるようになりました。

私が補綴科入局時は、大臼歯に脆いセラミックしか無かったため白い歯を作ることはできませんでしたし、インプラントも神経を傷つけない保証する手立てや抜歯後いつになったら埋入手術できるのかの判断する方法すらありませんでした。今思えばできないことばかりだったので、CTやマイクロスコープ、ジルコニアクラウンなどの登場で現代の臨床は一変し、何でもできる わからなかったことがわかる時代になりました。 客観的には隔世の感があります。

しかし、実際はどうでしょうか?

未熟な歯科医師にかかると頑強になったはずのセラミックインレイも2-3か月で簡単に割れてしまいます。多種類あるセラミックの使い分けは 学問的な診断基準ではなく、治療費が高いか安いかだけで決定されていませんでしょうか?

インプラントも似た状況です。 ストローマン社製(世界最高級品:当院のスタンダード) と 京セラ社製(中級の下)では後者は製作コストが半分しかかかりませんけど、最高峰のストローマンより「やや安く売っている」歯科があるとすれば インプラントをやるなら安い方がいい と患者の立場では騙されてしまうかもしれません。
光学印象も確かに訪問診療などの場では威力を発揮すると思いますが、今でも診療室で行うシリコン印象には一日の長があります。

そもそもクラウンという上部構造を作るときの「肝心かなめ」は印象ではなく、患者ごとに異なる口腔内で「どう形体付与するか設計する」ことです。光学印象は治療の質を高めるものではなく、治療のやり方の1つに過ぎません。
そうした視点で 今の歯科界を眺めてみると、まだまだ自分がやらなければならないことがたくさんあるんだなぁ、と感じます。

現在は、息子娘らは歯科と医科の道に進み 東京医科歯科大学病院や他クリニックに勤務する傍ら 空いた日には 山本歯科医院でいっしょに診療するようになりました。
彼らといっしょに診療していると、まだまだ教えることがたくさんあることに気づき まだしばらくは 第一線をキープする覚悟を固めているところです。

医師紹介

山本達郎

理事長・山本歯科医院院長

東京医科歯科大学歯学部卒
東京医科歯科大学歯学部学術部常務理事
東京医科歯科大学の歯科医師教育担当常任インストラクター

主な著書・論文

「テトラサイクリンによる重度変色歯への対応」歯界展望10月号 2002年
「ホワイトニングー審美歯科のメインストリーム」歯界展望別冊 2003年 共著
「今日から始めるPMTC-進化する歯科医院の作り方」デンタルダイヤモンド別冊 2005年 共著
「ディアル・ホワイトニングとスピード・ホワイトニングの活用法」歯界展望8月号 2005年
「ホームホワイトニングは本当に簡単な治療法だったのか?-ホワイトニング治療の新しい視点考察」日本歯科評論9月号 2006年
「魅せる白い歯」永末書店2008年 共著
「Whitening ten years 安全性と治療効果のパラダイムシフト」歯界展望6月号―12月号 7カ月連載 2010年

主な講演歴

2005年 東京医科歯科大学CDE学術講演会
近藤隆一先生(目黒区開業)と共同講演
2006年 大和歯科医師会主催学術講演会講師
2007年 神奈川県歯科衛生士会主催学術講演会講師
東京医科歯科大学CDE学術講演会共同講演
2008年 川崎市幸区歯科医師会講演会
2009年 東京医科歯科大学同窓会ホワイトニング講演会主催
2009年 相模原歯科医師会主催学術講演会講師
2010年 厚木・海老名歯科医師会主催学術講演会講師
東京医科歯科大学CDEポストグラジュエードコース講師として実習コースを担当中

山本由佳里

山本歯科医院副院長

昭和大学歯学部卒業
昭和大学歯学部歯科口腔外科大学院
日本顎咬合学会咬み合わせ認定医

山本大輔

勤務医

国立 新潟大学歯学部卒業
東京医科歯科大学歯学部インプラント科大学院

診療日

水曜

山本里沙子

勤務医

昭和大学歯学部卒業
東京医科歯科大学歯髄生物学分野大学院
大学院で研究の傍ら附属病院歯内療法科で勤務

診療日

火曜・土曜

主な著書・論文

「初回根管治療の治療成績:最新のシステマティックレヴュー2003~2020」 ザ・クインテッセンス12月号 2022年

山本雄太

医師参与理事

国立東北大学医学部卒
山形県立新庄病院勤務
日本海総合病院呼吸器内科勤務

横山紗和子

非常勤勤務医

東京医科歯科大学歯学部卒業
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
インプラント・口腔再生医学分野 修了

ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社 プロダクトマネージャー
東京医科歯科大学歯学部付属病院 インプラント・口腔再生医学 非常勤講師
2011年 アラガン ジャパン株式会社 メディカルアフェアーズ シニアマネージャー
昭和大学歯学部歯科補綴学講座 兼任講師
2014年 自由が丘歯科オーラルケア設立
2016年 医療法人社団LiPS 理事長
日本口腔インプラント学会 専門医
European Association for Osseointegration 認定医

主な著書・論文

・YOKOYAMA S, WAKABAYASHI N, SHIOTA M, OHYAMA T: Stress Analysis in the Edentulous Mandibular Bone Supporting Implant-Retained 1-piece or Multiple Superstructures. International Journal of Oral and Maxillofacial Implants, 20(4):578-583, 2005
・横山紗和子,春日井昇平:第3章 コンピュータガイディングによるMI治療 ノーベルガイドシステム.補綴臨床別冊 ミニマルインターベンションインプラント, 医歯薬出版株式会社:76-84, 2007
・横山紗和子:インプラント歯科におけるデジタル化・シミュレーションとガイドサージェリー, 昭和学士会雑誌 75(1);30-37 2015